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蜷川幸雄×野田秀樹

蜷川幸雄×野田秀樹

Bunkamuraシアターコクーン3月公演『さらば、わが愛 覇王別姫』プログラムより転載
協力 株式会社東急文化村
演劇界を牽引し続けてきた二人。2000年には野田秀樹作『パンドラの鐘』を両者の演出バージョンで競作したり、2006年には夢の遊眠社時代の名作『白夜の女騎士』を蜷川幸雄が演出したりと、作品を通じてタッグを組み、絶大な話題を振りまいてきた。2007年に上演したNODA・MAP『THE BEE』日本版&ロンドン版で毎日芸術賞、朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇賞の大賞・最優秀作品賞、同最優秀演出家賞、同最優秀男優賞とにぎやかなお土産を引っさげて蜷川との対談に現れた野田。期せずしてそれはロンドン演劇、そして2月に発表された東京芸術劇場芸術顧問就任による芸術監督論と、両者の共通項を浮き彫りにした。
ロンドンの劇場で仕事をしている時、突然野田秀樹さんが現れるときがある。舞台稽古の、ほとんど修羅場といっていい劇場の客席で会うぼくらは、まるで戦場で出会った戦士といった感じだ。ロンドンでやる演劇に、特別な意味をつけるつもりはないけれど、それでも異文化の真っ只中での仕事の緊張は、冬枯れの公園の樹々の枝先が、まるで赤むけの神経のように見えるような日々の連続だ。そこで野田秀樹さんに会うことは、心休まるひと時であることは確かだ。そんな野田秀樹さんが、東京芸術劇場の芸術監督になるという。ぼくは「覇王別姫」の下調べのためにいた北京で、野田さんからの電話でそのことを知った。で、ぼくは直接話を聞こうと思った。

シアターコクーン芸術監督
蜷川幸雄
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